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XenServer によりサーバーインフラストラクチャの総コストは35%以上削減されると予測しています。将来的には、物理サーバーの70% 程度が不要になり、管理コストとエネルギーコストも削減されます。
SAP IT インフラストラクチャ コミュニケーションサービス グローバルサービスオーナー
Michael Markl 氏

SAP、シトリックス・システムズのサーバー仮想化を導入してサーバーを削減

35 年以上にわたり、SAP の社名はイノベーションと成功、創造性を表す代名詞でした。ビジネスソフトウェアおよびサービスのトップサプライヤーとして、また世界第3 位の独立系ソフトウェアベンダーとして、SAP は世界中で76,000社以上の顧客に向けてビジネス ソフトウェア ソリューションを開発しています。また、120 か国以上に支社を展開し、従業員数は51,800 人に達しています。

課題: サーバーリソースの最適化

現在、SAP 社内の全ユーザーは、日常業務に必要なアプリケーションをCitrix XenApp . Enterprise Edition 環境を介して利用しています。SAP はMicrosoftR Office やSAPR Business Suite ソフトウェアなどあらゆる標準アプリケーションを提供するうえでシトリックスのアプリケーション仮想化テクノロジーを利用しています。現在XenApp サーバーファームでは、毎月約80 万のユーザーセッションが記録されています。外部のユーザーも、製品開発やサポート、アプリケーションの言語ローカライズといった目的でXenApp 環境を利用しています。

「現在ではワールドワイドに導入しているシトリックスソリューションですが、はじめは小規模プロジェクトから始まりました」SAP IT インフラストラクチャ コミュニケーションサービスのグローバルサービスオーナー、Michael Markl 氏はそう語ります。SAP は1990 年代の終わりに世界中のトレーニングセンターにアプリケーションを一元的に提供するために、最初のCitrix XenApp サーバーをインストールしました。「新しいアーキテクチャによって管理コストが大幅に削減され、同時にシンクライアントの導入によってハードウェアコストも削減されました」とMarkl 氏は述べています。

トレーニング分野での成功を受けて、SAP は比較的早期にこのテクノロジーの全社的な導入を決定しました。目的は、新しいアプリケーションの展開を加速すること、ネットワーク上でのアプリケーションのパフォーマンスを向上すること、そして社内社外を問わずに柔軟性の高いアプリケーション利用環境を提供することにありました。Citrix XenAppのWeb Interface 機能を利用することで、SAP の従業員は各自の作業環境にどこからでも安全にアクセスできるようになりました。

アプリケーションを迅速かつ柔軟に提供することがSAP にとっていかに重要か、それは同社がソフトウェアメーカーのBusiness Objects 社の買収を発表した2007 年の秋に明らかになりました。「合併の承認から4 週間以内に、新たに7,000人の従業員が社内の主要アプリケーションをすべて使用できるようになる必要がありました。追加のXenApp ファームを構築することで、当社はこの目標を予定どおりに達成できたのです」(Markl 氏)。

現在、同社のCitrix インフラストラクチャは約720 台のサーバーで構成されています。そのうち85% はドイツのSt. Leon-Rot に置かれており、残りが米国とアジアのコンピューティングセンターに分散しています。利用可能なアプリケーションは3 種類に分類されています。SAP の全従業員が使用する標準オフィスデスクトップ(Standard OfficeDesktop)、顧客サイトや全世界のトレーニングセンターで使用する標準トレーニングデスクトップ(Standard TrainingDesktop)、そして開発やベータテスト、サポートに利用される数百の個別環境から成るプロジェクトエリアです。全世界にわたるこのような環境全体が、わずか10 人の管理者によって運用されています。

サーバーワークロードの仮想化によってIT インフラストラクチャを強化する方法について検討を開始したのは、何年も前のことでした。「しかし、その当時に利用可能なテクノロジーでは、XenApp 環境におけるメリットはほとんどありませんでした。ですから、シトリックスがXenServer で独自のサーバー仮想化ソリューションを発表したときには非常に注目しました」Markl 氏はそう説明します。

ソリューション:シトリックスのサーバー仮想化ソリューションの導入

SAP が最も関心を持ったのは、CitrixR XenServer. Platinum Edition の持つ可能性でした。サーバー仮想化と動的プロビジョニングという組み合わせが、社内インフラストラクチャの要件に最適だったからです。対象となるプロジェクトエリアに多種多様なサーバーがありますが、その大半がほとんどの時間、リソースを完全には使用されていない状況がありました。そうしたことからSAP は仮想化による統合の大きなポテンシャルに期待を寄せました。またその一方で、標準オフィスデスクトップ用のサーバーと標準トレーニングデスクトップ用のサーバーでは、同一構成のサーバーが大量に稼動していました。単一のサーバーイメージを複数の仮想マシン上にプロビジョニングすれば、すべてのサーバーの一貫性を保つことができ、必要なストレージも最小限で済みます。

Markl 氏によれば、最初のパフォーマンステストは極めて良好でした。「XenServer ホストをセットアップし、2 つの仮想マシンにXenApp をインストールしました。結果は驚くべきものでした。仮想化によって、サーバー当たりの最大ユーザー数を事実上2 倍にすることができました。プロセッサのリソースと利用可能なストレージ領域が最適化され、同時にXenServer とXenApp の連携も非常に優れていることが明らかになりました」。

ベネフィット:総コストを35% 削減

2008 年の夏、実環境でのパフォーマンスを検証するため、SAP は25 台のサーバーで本番テストを実施し、初期テストの結果が実環境でも有効なことを確認しました。同時に、XenApp 環境全体の仮想化によってどんな利点を達成できるかを知るために、Platinum Citrix Solution Advisor であるHuber S-Consulting 社と共同で詳細なビジネスケースを作成しました。

「XenServer によりサーバーインフラストラクチャの総コストは35% 以上削減されると予測しています。将来的には、物理サーバーの70%程度が不要になり、サーバーのインフラストラクチャは700 台から約200 台に統合できる予定です。ハードウェアコストの削減に加えて、管理コストとエネルギーコストも削減されます。具体的には、当社のCO2 排出量が年間約600 トン低減できると想定しています」(Markl 氏)。

本番テストで良好な結果を確認した後、SAP はXenApp 環境の仮想化プラットフォームとしてXenServer PlatinumEdition を導入することを決定します。時期も適切でした。従来のサーバーハードウェアは、2008 年末までに約3 分の1を交換する予定でしたが、XenServer による統合によって、購入が必要なサーバー数がそれまでの予定より大幅に少なくなったからです。サーバー仮想化ソリューションへの投資は、最初から採算が取れたことになります。

XenServer の導入は段階的に実施する予定です。まず、ドイツ ザンクト・レオン=ロートで標準デスクトップ用のサーバーを仮想化し、次に標準トレーニング用のサーバー、最後にプロジェクトエリア全体と続きます。2009 年の中盤までには、ドイツ国内のすべてのXenApp サーバーで仮想化が完了し、同年末までにはアジアと米国のSAP 国際拠点で完了する予定です。

今後のプラン:リソースの動的な割り当て

仮想化テクノロジーを利用してSAP が目指しているのは、リソースの統合にとどまりません。将来的に、IT インフラストラクチャは実際の需要に応じて動的にセットアップされることになります。包括的なシステムモニタリングを通じて、IT 管理者は仮想マシンの負荷状況を継続的に記録する必要があります。Markl 氏は「Citrix Workflow Studio のような管理ツールを使用すれば、仮想マシンはユーザー負荷の増加に伴ってハードウェアリソースの割り当てを自動的に増やすことが可能になります。そうなれば、使われていないワークロードを、指定したサーバーに自動的に割り振り、不要な物理サーバーは電源を一時的に切ることもできます」と語ります。

Markl 氏はさらに、XenServer によるサーバー仮想化の次の段階を見越しています。「当社ではデスクトップの仮想化による統合も進めています。プロジェクトエリアには、様々なクライアント環境でソフトウェアのテストを実行するという需要が多くあり、これには仮想デスクトップがふさわしい環境と言えるでしょう。近い将来、当社はCitrix XenDesktopの導入を評価する予定です」。

※「Citrix Workflow Studio」は、現在、日本での提供は未定です。

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    • サーバー統合を実現し、ハードウェアを700 台から200 台へと70%削減
    • 仮想化したリソースプールの効率的な管理が可能
    • 標準化したサーバーイメージのプロビジョニングにより必要なストレージを最小化
    • ハードウェアリソースの動的な割り当てにより俊敏性が向上
    • エネルギー消費とCO2排出量を低減
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